自己完結型 吸着ブレークスルー分析装置 BTA Frontier

単一成分・多成分吸着のブレークスルー測定に特化

 

BTA Frontier は、ガス・蒸気の吸着ブレークスルーカーブを
高精度に取得する最新鋭の分析装置です。

実プロセス条件に近い環境下で、CO₂、H₂O、VOC、有機蒸気などの複数成分吸着挙動をそのまま評価でき、吸着剤材料の開発・スケールアップ・プロセス設計に必要な実測データを提供します。

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特徴

1.単成分・多成分のブレークスルー測定に対応

  •  - CO₂、H₂O、VOC、有機蒸気などを単成分または混合気体として供給
  •  - 競合吸着(CO₂ vs H₂O など)を再現し、材料性能を正確に評価
  •  - サイクル試験や再生挙動の測定も可能

2.自己完結型のガス発生・混合システムを搭載

  •  - 最大6つのガス注入口
  •  - 2つのヒート付き蒸気リザーバー(5–60℃)
  •  - 高精度MFCによる流量制御
  •  - 低濃度(ppm)〜高濃度(%)まで安定したガス濃度制御

3.内蔵センサーによる高感度検出

  •  - CO₂高濃度 / ppmセンサー
  •  - 相対湿度センサー(0–100%RH)
  •  - VOC用 PID センサー(1 ppb〜10,000 ppm)
  •  - 熱伝導度検出器(TCD)
  •  - カラム前後の圧力トランスデューサー

4.2カラム構造による高スループット設計

  •  - 測定中にもう1本のカラムを同時活性化
  •  - 自動温度制御(カラムオーブン:最大500℃)
  •  - 内径2–10 mm、ガラス/ステンレスの各種カラム

5.高度なソフトウェアによる自動実験・解析

  •  - MFC、RH、温度、センサーを一元制御
  •  - デッドボリューム自動補正
  •  - モル濃度・正規化濃度などのカスタムプロット
アプリケーション例

・炭素回収(CCUS:PCC / DAC)

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ゼオライト13Xの相対湿度(0%、30%、60%)を変化させた場合の15%CO2破過(左)と取り込み(右)(25℃)

・VOC除去(トルエンなど)

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ゼオライト13Xへのトルエン(815ppm)の吸着。

・材料開発・品質評価(ゼオライト、活性炭、MOFなど)

仕様
温度管理
  • - カラムオーブン:最大500℃
  • - インキュベーター:5–60℃
ガス流量制御
  • - 最大6ガス注入口
  • - MFC:FS 200 sccm
カラム
  • - 内径:2 / 3 / 4 / 10 mm(ガラス)
  • - 内径:3–4 mm(ステンレス)
  • - サンプル量:30–3,000 mg
センサー
  • - CO₂(% / ppm)
  • - PID(VOC)
  • - TCD
  • - RH(0–100%)
  • - 圧力トランスデューサー(0–2.5 bar)
装置寸法
  • - 520(W) × 980(H) × 610(D) mm
  • - 約80 kg