動的水分吸着測定装置 DVS Adventure

DVS動的水蒸気吸着測定装置は、広い範囲の湿度と温度における吸着・脱着等温線を測定するための装置です。本製品は安定した温度と湿度を提供いたします。また、新しい材料やプロセスの開発に不可欠な試料と水蒸気との相互作用に関する有益な情報を提供いたします。例えば、多くの産業において、原材料の吸水特性は、それらの保管性能、安定性、処理性能および適用性能を決定する際の重要なパラメータとして考えられています。

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24時間を超える湿度安定性

動的水蒸気吸着測定装置DVS Adventureには、蒸気発生における卓越した Surface Measurement Systems社の25年にわたる累積的な知識が含まれています。本製品は弊社が今までに製造した機器の中で最高の湿度精度を実現しています。生成湿度は、通常、設定湿度の±0.1%RH以内です。

True0™ RH

Surface Measurement Systems社の動的水蒸気吸着測定装置は他社の水蒸気吸着測定装置では実現できなかったTrue0™ RHを提供できる唯一の装置です。弊社のDVS動的水蒸気吸着測定装置は、0.0%RHの低い水の分圧を実現できます。これは、1%RH未満でしか完全に乾燥しない水和物やその他の化合物、ならびに低いRHレベルでの収着・脱着の調査にとって重要なことです。

最先端の温度性能

動的水蒸気吸着測定装置は、装置全体をインキュベーター(恒温槽)により一定温度に保つという特徴があり、5~85℃の全動作範囲に渡って試料温度での蒸気の発生と供給を可能にします。25℃での標準的な安定性は±0.02です。これにより、複数の温度帯で結露する問題を防ぎ、より正確で安定した湿度の供給が可能になります。

24時間のバランスベースライン安定性

動的水蒸気吸着測定装置は、0.1ugの分解能にて質量変化を測定することができます。Surface Measurement Systems社のUltrabalance™はその精度と正確性において他社製のバランスとは比類のないものです。

主な測定能力:
  • ● 吸着等温線および脱着等温線
  • ● 200℃までの現場での試料乾燥
  • ● 複数の吸着脱着と試料乾燥のサイクル
  • ● 試料質量:1mg~5000mg
  • ● 拡散と透過率の測定
ハードウェアの主な利点:
  • ● 試料台に簡単に手が届くオープンスタンド設計
  • ● 静電気帯電を最小限に抑えるステンレススタンド
  • ● 広い動作温度範囲(5~85℃)・ 最先端の実験デザインとデータ分析のための次世代制御評価ソフトウェア
  • ● 有機蒸気とガス対応仕様にアップグレード可能
  • ● オプションのIR、ラマン、ビデオイメージング
応用
  • ● 低吸湿性製剤の測定
  • ● 水分吸着反応速度と等温線
  • ● 拡散係数
  • ● 水和と脱水の研究
  • ● 電子ペーストへの水分拡散
  • ● アモルファス含有量の測定
  • ● 湿度誘起相転移
  • ● DVSビデオイメージング - 位相変化
温度
  • ● 制御範囲:5℃~85℃
  • ● 制御精度:±0.1℃(5~60℃、60~85±0.2℃)
  • ● 結露防止機能
試料の硬化や乾燥のための高温プレヒータ (オプション)
  • ● 温度:~200℃
  • ● 加熱ランプ速度:5℃/分以下
  • ● センサ:Pt-100熱電対タイプK
質量測定
  • ● Ultrabalance 1
  • ・ 高分解能SMSマイクロバランス
  • ・ 試料質量:1~1000mg
  • ・ 質量変化:±150mg
  • ・ 分解能(精度):0.1μg
  • ・ ノイズ:0.5μg以下
  • ● Ultrabalance 2
  • ・ 高分解能SMSマイクロバランス
  • ・ 試料質量:10~5000mg
  • ・ 質量変化:±1000mg
  • ・ 分解能(精度):1μg
  • ・ ノイズ:0.7μg以下
アドベンチャースタンド
  • ● マニホールド:ステンレス
  • ● シール:Viton
  • ● チューブ:1/4インチステンレス
相対湿度の発生と測定
  • ● ±0.1%RH未満の湿度コントロールでガスを供給するための高精度デジタルマスフローコントローラ
  • ● ±0.1%RHの測定精度を持つ相対湿度センサー
  • ● 相対湿度範囲:0~98%(温度による)
  • ● 5~60℃ ― 0~98%RH
  • ● 60~85℃ ― 0~85%RH
  • ● RH範囲精度:5~60℃±0.5%
豊富な測定応用事例(アプリケーション)

装置メーカーSMS社より多くのアプリケーションが発表されております。
(詳細はページ上部、アプリケーションノートリストにございます)